会社を子に引き継ぐと贈与税・相続税はいくら?法人版事業承継税制を税理士が解説

会社を子どもに引き継ぐと贈与税・相続性はいくら?

会社を子どもに引き継ぐ場合、「会社そのもの」を贈与するわけではありません。

株式会社であれば、基本的には親が所有している自社株式を子どもへ贈与するか、相続によって承継します。

この自社株に高い評価額が付いていると、現金を受け取っていないにもかかわらず、多額の贈与税・相続税が発生することがあります。

一方、一定の要件を満たす中小企業については、「法人版事業承継税制」の特例措置を利用し、自社株に対応する贈与税・相続税の100%について納税を猶予できる場合があります。

ただし、最初から完全に非課税になる制度ではありません。

まず納税を猶予し、その後、一定の免除事由に該当した場合に猶予税額が免除される仕組みです。

まず自社株がいくらなのかを計算する

自社株が1億円なら贈与税はいくら?

項目 金額
自社株評価額 1億円
基礎控除 110万円
基礎控除後 9,890万円
税率 55%
控除額 640万円
贈与税 4,799万5,000円

事業承継税制なら贈与税4,800万円が0円になる?

「納税猶予」と「免除」は何が違う?

相続で自社株1億円を引き継いだら相続税はいくら?

単純化した例 金額
自社株 1億円
その他の財産・債務 なし
法定相続人 子1人
基礎控除 3,600万円
課税遺産総額 6,400万円
相続税 1,220万円

相続税も100%納税猶予できる?

2026年からでも事業承継税制の特例に間に合う?

手続・制度 2026年9月現在の期限
特例承継計画の提出 2027年9月30日まで
特例措置の対象となる贈与・相続 2027年12月31日まで

特例承継計画を出せば自動的に使える?

特例承継計画は誰が作る?

一度使えば、その後は何もしなくてよい?

会社を売ったら猶予されていた税金はどうなる?

事業承継税制を使わない方がよい場合もある?

自社株の株価対策をすれば税金を下げられる?

会社を子どもへ引き継ぐなら、何から始めればよい?

順番 確認内容
1 現在の自社株評価額を計算する
2 通常贈与した場合の贈与税を計算する
3 相続した場合の相続税を試算する
4 事業承継税制の適用要件と納税猶予額を確認する
5 相続時精算課税等の別案と比較する
6 贈与時期・代表交代・株式移転のスケジュールを決定する

町田・相模原で会社の事業承継を検討している方へ

会社を子どもへ引き継ぐ際には、単に代表取締役を変更するだけでなく、親が持っている自社株をいつ・どのような方法で後継者へ移すかを考える必要があります。

自社株の評価額が高い会社では、通常の贈与をすると数千万円単位の贈与税が発生することもあります。

一方、法人版事業承継税制の特例措置を利用できれば、対象株式に係る贈与税・相続税の100%について納税猶予を受けられる可能性があります。

2026年度税制改正によって特例承継計画の提出期限は2027年9月30日まで延長されましたが、現行法上、特例措置の贈与・相続の適用期限は2027年12月31日です。

検討できる期間は長くありません。

タクスリンク税理士事務所では、町田・相模原を中心に東京都・神奈川県の中小企業について、自社株評価、贈与税・相続税、法人税を含む事業承継の税務相談に対応しています。

会社をお子様へ引き継ぐことを検討している場合は、まず直近の決算書・申告書と株主構成から、自社株がいくらなのかを確認することをおすすめします。

※本記事は、2026年9月現在の法令・税制改正・国税庁・中小企業庁等の公表資料に基づき、非上場会社の株式を子どもへ承継する場合の一般的な贈与税・相続税及び法人版事業承継税制について解説したものです。実際の税額・制度適用可否は、自社株評価額、会社規模、株主構成、資本金、従業員数、会社保有資産、先代経営者の代表者歴、後継者の年齢・役員歴・代表就任時期、他の相続財産、法定相続人、特例承継計画、贈与・相続の時期等によって大きく異なります。特に法人版事業承継税制は長期間の継続管理を伴い、要件を外れた場合には猶予税額等の納付が必要となることがあるため、実行前に個別確認することをおすすめします。

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末廣 大地
起業支援と財務コンサルティングが得意な税理士。
これまでの最高調達支援額は10億円。
町田・相模原エリア初の「決算料0円、月額10,000円~の税務顧問×創業融資支援0円×会社設立手数料0円の起業支援プラン」をリリース。
上智大学法学部法律学科卒。