日本政策金融公庫の創業融資における自己資金とは

創業融資において、多くの方が悩むのは、「自己資金とは何か」ということではないでしょうか。

まずは、このように理解してください。

自己資金とは、「事業のために使う資金のうち、返済の必要のないもの」のことです。

そして、日本政策金融公庫にとって、自己資金の金額は、「創業者の熱意の証」です。

上記の理解に基づき、次のそれぞれについて考えてみましょう。

友人から事業資金として借りたお金は自己資金となるか

借入金は、返済の必要があるため、自己資金にはなりません

ただし、親族から借り入れを行い、かつ長期間に渡ってその返済の予定がないような場合には、その借入金は自己資金とみなされる場合があります。

両親から贈与を受けたお金は自己資金になるか

贈与を受けたお金は、自己資金ではありますが、熱意の証としては弱い、つまり、こつこつ貯めてきた自己資金と比べて、評価としては低くなるといえます。

なお、相続したお金も同様です。

③タンス預金は自己資金になるか

タンス預金は、本来、自己資金となるべきものですが、借入れたものか自分で準備したものかが不明であるため、自己資金とならないケースが多いです。

タンス預金がある場合には必ずあらかじめ預金しておきましょう。

資産の売却代金は自己資金になるか

資産の売却代金は、②と同様、自己資金ではありますが、熱意の証としては弱い、つまり、こつこつ貯めてきた自己資金と比べて、評価としては低くなるといえます。

なお、創業前に保有していた車や株式等の売却がこれに当たります。

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末廣 大地
起業支援と財務コンサルティングが得意な税理士。
これまでの最高調達支援額は10億円。
町田・相模原エリア初の「決算料0円、月額10,000円~の税務顧問×創業融資支援0円×会社設立手数料0円の起業支援プラン」をリリース。