消費者金融や商工ローン等のいわゆるノンバンクからの借入は、銀行の融資審査上、不利に働きます。
ノンバンクからの借入は、一般に年利が10%を超えるものであり、「それでも借りたいほど、資金繰りに窮している」と警戒されてしまうためです。
ノンバンクからの借入が銀行の知るところとなるのは、
①決算書や勘定科目内訳明細書にノンバンクからの借入残高が記載されている場合 ②信用情報機関にノンバンクからの借入の事実が登録されている場合 |
等です。
銀行にノンバンクからの借入の事実が知られてしまっても、その事実のみをもって融資が否決となることはありませんが、もし、既にノンバンクからの借入をしている、あるいは今後借入をする場合には、下記のとおり、最低限、決算や融資申し込み前には完済しておくことをお勧めします。
「喫緊の資金需要が生じたためやむなく借入をしたが、既に完済している」
と伝えることで、融資審査上の不利益を最小限に抑えられます。
①決算書や勘定科目内訳明細書にノンバンクからの借入残高が記載されている場合
決算時にノンバンクからの借入残高があると、決算書の借入金勘定や、勘定科目内訳明細書の借入金欄に、その残高が記載されます。
融資の申し込みをすると、決算書等の提出を求められますので、その時点でノンバンクからの借入が銀行に知られてしまいます。
既にノンバンクからの借入がある場合には、決算時までに完済することをおすすめします。
②信用情報機関にノンバンクからの借入の事実が登録されている場合
JBAやCIC等の信用情報機関には、会社がどこからいくら借入をしたのかが登録されています。
そして、この情報は、完済から5年間抹消されません。
必ずではありませんが、一般に、銀行は、融資審査にあたって、代表者や役員の信用情報を照会します。
もし照会がなされれば、その時点でノンバンクからの借入が銀行に知られてしまいます。
既にノンバンクからの借入がある場合には、融資申し込み前に完済しておくことをおすすめします。
ポイント ノンバンクからの借入は、銀行の融資審査上、不利に働くため、決算や融資申し込み前には完済しておく。 |
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起業支援と財務コンサルティングが得意な税理士。
これまでの最高調達支援額は10億円。
町田・相模原エリア初の「決算料0円、月額10,000円~の税務顧問×創業融資支援0円×会社設立手数料0円の起業支援プラン」をリリース。
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