取引のない銀行に融資相談をするには

融資を受けたいと考えたとき、既に取引があるような銀行であれば、担当者にその旨を伝えればよいのですが、取引のない銀行ではそうもいきません。

取引のない銀行に融資相談をするには、

①直接その銀行の窓口に行く
②その銀行から営業に来るのを待つ
③既にその銀行と取引のある人間に紹介してもらう

といった方法があります。

①直接その銀行の窓口に行く

その手っ取り早さから最も多く採られている方法ですが、実は①〜③の中で最も避けるべき方法でもあります。

銀行は、取引のない会社が窓口に直接来ると、「何故うちに相談に来たのだろうか」、「それほど資金繰りに詰まっているのだろうか」、「他の銀行で融資を受けられない良からぬ事情があるのではないか」などと警戒します。

②その銀行から営業に来るのを待つ

あらかじめ、その銀行に口座を開設し、新規融資の開拓先として認識させ、銀行側から融資営業に来るのを待つ方法です。

とはいえ、単に口座を有しているというだけでは、なかなか銀行の関心を引くのは困難です。

具体的には、帝国データバンクや東京商工リサーチといった信用調査会社に良い評点をしてもらうことが、融資営業を受けるための有効な手段となります。

信用調査会社については、「信用調査会社から電話がかかってきたら」をご参照ください。

②は、①〜③の中で最も望ましい方法ですが、相当の時間を要するため、喫緊の資金需要がある場合には不向きの方法です。

③既にその銀行と取引のある人間に紹介してもらう

既にその銀行と取引のある会社や顧問税理士等に、紹介をしてもらう方法です。

銀行にとって、既に取引のある会社等とは、担当者訪問等を介して信頼関係が構築されているものです。

当然、直接窓口に来る会社よりも、信頼関係の構築されている会社等から紹介を受けた会社の方が、銀行も安心します。

ポイント

取引のない銀行に融資相談をする場合には、資金需要の緊急性等を考慮し、最も適した方法を選択する。

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末廣 大地
起業支援と財務コンサルティングが得意な税理士。
これまでの最高調達支援額は10億円。
町田・相模原エリア初の「決算料0円、月額10,000円~の税務顧問×創業融資支援0円×会社設立手数料0円の起業支援プラン」をリリース。